盤王(ばんおう)ジャンププラスで連載中の将棋漫画が超絶おもしろい

今ハマっている漫画があります。それは、ジャンププラスで2022年12月16日から連載が始まった『盤王(ばんおう)』という将棋漫画です。盤王は長きに渡って将棋を指し続けてきた吸血鬼(ヴァンパイア)が現代最強の棋士たちに挑む物語となっています。

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正直、藤井聡太という漫画以上の事をやっているプロ棋士がいるため、今の時代に将棋漫画を描くのは難しいと思って読み始めました。しかし、実際に読んでみた感想は「神漫画じゃん!」でした。現代で10~20年で実力をつけた棋士たちに、300年将棋を磨き続けた者が挑むという構図が面白いんです。

この漫画は今後絶対に流行ると確信したので、古参ぶるため早めに紹介記事を書いていこうと思います。少々ネタバレを含みますので注意して下さい。

著:綿引智也, 著:春夏冬画楽
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目次

盤王(バンオウ)ストーリー

盤王は、将棋と出会って300年の吸血鬼『月山』が主人公です。

近年の月山は、日中に和島将棋教室という小さな将棋教室で子供たちやアマチュアの方々と将棋を指し、夜はネット将棋で『GEN』というプレイヤーネームで活躍していました。ネット将棋界で『GEN』は一目置かれる存在で、プロ棋士の新堂5冠が王将のタイトルを獲得した際に、注目している棋士を聞かれネット将棋のGENだと答える程でした。

月山は大会に出場して強い棋士と対局をしたいのですが、吸血鬼とバレる事を恐れて出場を控えていました。

ところが、10年間通った和島将棋教室が築50年の老朽化したビルを建て直すために4,000万円という大金が必要となり、資金繰りが難しく教室を閉めることになります。

そこで、好きな場所を守るために月山がアマチュアでも出場できる優勝賞金4,400万円の将棋界最高峰の大会『竜王戦』に出場するというストーリーとなっています。

あ〜!早く新堂5冠と戦うシーンがみたい!!

主人公月山の人間へのリスペクトが素晴らしい

作中で主人公がアマチュアやプロの棋士と対局をするシーンが多々出てきます(将棋漫画なので当然なのですが)。その対局で、300年将棋を磨き続けた月山がたった数十年しか将棋をしていない強者との対局には必ずリスペクトがあります。ネット対局でプロと対戦して勝利をするものの、「たった20年そこらでここまで指せんのかよ 化け物か!」と相手を称えます。読んでいて心地よさを感じます。

実際にもジャンプ+でのコメントでもリスペクトの部分は反響が強いです。

将棋のルールが分からないけれど面白い

おすすめポイントとして、将棋が全く分からなくても面白いです。

他の作品の名前を出したくはないのですが、『ヒカルの碁』は将棋のルールがわからなくても面白いですし、『アイシールド21』だって日本ではマイナースポーツであるアメフトを題材にしているのに面白いですよね。

盤王も『ルール分からないけど面白いジャンル』です。

(天草五段)「8四歩打この一手は 最善手が 光が盤面から消えていく 次の一手が見えない」

のような専門用語を交えたシーンもあるのですが、セリフやイラストで月山がすごい一手を指した事がわかりますので、専門用語に対する不快感のようなものは全く感じません。むしろ、わからないから面白いです。

主人公月山が楽しそうに将棋を指すのが気持ちいい

読者の心を掴むのは何よりも主人公の月山が楽しそうに将棋を指す事です。月山は元々は将棋の才能が無かったが、有り余る時間が将棋を深めていき、100年200年と時が経つにつれて対等に指せる相手がいなくなっていました。

そんな月山がプロ棋士やトップアマ達とは全力で将棋を指す事ができ、心から将棋を楽しむ姿が描かれています。

月山が楽しそうだとこちらも楽しくなるので読んでいて本当に気持ちが良いです。

登場人物がみんな良いヤツ

月山の対局相手にもそれぞれのドラマがあり、そのドラマが描かれます。そして、それぞれのストーリーに心が打たれます。登場人物がみんな良いヤツなんです。

作中には150年ぶりに月山と再会した吸血鬼が出てくるのですが、最初は悪いキャラかとみせかけて現在の最新話までめちゃくちゃいい人なんです(吸血鬼だけど)。

さいごに

ここまでの紹介文を読んで面白さを伝えられたかが分かりませんが、本当に面白いので是非ジャンプ+で読んでみてください。連載は毎週金曜日です。ジャンプ+の連載作品は初回全話無料で読む事ができるので、ぜひダウンロードしてみて下さいね。

著:綿引智也, 著:春夏冬画楽
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